ねこちゃん(メス・5ヶ月)の避妊をするかしないか、長いこと迷っています。
世界一愛している猫の、とても深刻な話なので、ねこママ今日は長文です。
最初は、ねこちゃんの子どもが欲しいから、絶対産ませたいと、ねこママは希望に満ちていました。ねこパパも同じ気持ちでした。
だけど同居の家族から、キョセイしないとタイヘンなことになるゾッ!と再三脅されて、「タイヘン」の内容が箇条書きにするといくつもあることは、もちろんわかってるんだけど、それでもねこちゃんは避妊させないと確信してた。
ところが先月、初めての発情を迎えて(過去ブログ参照『ねこ(生後4ヶ月♀)の発情期』)、発情しているのに交尾できないことが、とてもとても苦しいことのように、ねこママは思いました。
1年に2回ぐらいなら、なんとかやり過ごしてもらえるか。とも思いました。
ところがところが4日ほど前から、ねこちゃんは2回目の発情期を迎えたのです。1ヶ月も経たぬうちに。
との(オス)と、それらしき行為はするものの、とのが未だ子どもだからか成り立たない。ココ兄さん(オス犬)にも擦り寄る。
床をゴロゴロと転げる。コウモリのように網戸に食らいつき飛び回る。あらゆる窓の前で泣き続ける。
メス猫の避妊をする理由でよく挙げられるのは「鳴き声がたまらない」です。たまらないって、「うるさいから」じゃなくて、「かわいそうで聞いていられない」なんですね。
こんなにも鳴いているのに、外に出してやれないし、相手を紹介するわけにもいかない。ただただ家という箱の中に閉じ込めて、時が過ぎるのを待ってもらう。
同じ女として、正直「生き地獄だな!」と思ってしまいました。
そんな矢先、昨日の朝の騒動(『ねこ、はじめての脱走』)があって、ねこママの頭の中には幾つかのことがよぎりました。
外に出たいんだな。野良生まれだから。出たら帰ってこないかも。今ねこちゃんがいなくなるのはいつか死ぬよりもいやだ。エトセトラエトセトラ。
それで今一度、避妊について調べ直しているとき、下のリンク記事を読んで、避妊が必要だと納得するようになってきました。
【獣医師監修】猫の避妊手術や去勢手術をすることで性格が変わるってホント?|PetSmile
ねこの幸せを考えるよりも、避妊するかしないかで悩むこと自体が苦しくて、とりあえず病院の先生と相談しよう!と思ったのです。
土曜の午前は混んでいて、30分ぐらい待ったでしょうか。先生ではなく、奥さんの対応でした。
発情がすでに2回来ていることを告げると、当然のように手術の流れになりました。こちらの先生は不妊推奨なので、当然っちゃ当然です。
体重が2キロ以上あるなら避妊手術が受けられること。手術は1泊になること。手術日は午前0時からご飯も水も一切与えてはいけないこと。術後はエリザベスカラーをつける。抜糸は1週間後。
説明を一通り聞いて、手術の日を予約しました。9月22・23日です。ねこパパも一緒の方が、ねこもママも安心だもの。
避妊手術を予約したのだから、これでひとあんしん。もう考えなくていい。悩まなくていい。そう思いました。
だけど夜になって、眠る前、
世界一可愛い小さなねこちゃんが、全身麻酔でお腹を切って、子宮と卵巣を取り出し、縫って、ハイ平気。
って考えたら、吐き気がして、涙が止まらなかったです。
ねこママが今、遅咲きの妊活中だから、よけいにそんなことを考えてしまって。
今自分は子どもを望んでいるのに、子宮と卵巣を取られたら、どんな気がするだろう。
そこには絶望しかない。
もしも人間が増えすぎたから子どもが10歳になったら卵巣子宮摘出しましょう別に強制ではないけれどみんなやってるから当然ですって言われたら? いや摘出するまでもなく人間はすでにそのように子孫を残さないよう遠隔的遺伝子操作されているのかもしれない。
なんて。夜は、怖いことばかり考えてしまうんですよね。闇の中だから。
ねこの避妊手術メリット・デメリット
ねこちゃんは、今日も朝から、網戸をのぼる。
猫がハーネスをつけて散歩する現代。猫の不妊手術は当たり前。
避妊手術をすることのメリットデメリットを今一度考えてみた。
ねこママのメリット
◎発情の度に不安にならずに済む
・脱走の心配がない
・たくさんの子猫を抱えずに済む
・外に出しても心配ない
・近所迷惑にならない
・長生きになるらしい
・性格が甘くなるらしい
ねこママのデメリット
●ねこちゃんの子どもを育てられない
・性格と人生を変えてしまう
・内臓を取る罪悪感
・手術で死ぬかもしれない
・太っちょになるかも
・一人行動が増えるらしい
ねこのメリット
◎発情のストレスから解放される
・外出OKになる
・将来の病気の不安が減る
・出産で死ぬことはない
・長生きになるらしい
ねこのデメリット
●内臓を取ることの負担
・子孫を残せない
・自分の意思ではない
・太っちょになるかも
もっとあるかもだけど、今パッと思いつくのはこれぐらい。
猫の避妊手術を当然とする社会
昨夜は「どうして他の飼い主さんは疑問を持たずにやすやすと避妊だ去勢だってヒトに推し進められるのだろう?」と疑問でした。この問題は、死刑の賛否と同じぐらい、難しいことだと思います。いつかガンで死ぬかもしれませんよ!なんて気軽にいう人がいたら、私は言いたい。いまその手術で死ぬかもしれませんよ!って。
だけど、よくよく考えてみると、たとえば知恵袋や発言小町に書き込んでいる人たちだって、手術の前夜は泣いたかもしれない。術後の傷口を見て胸を痛めたかもしれない。でも、そういう思いは口に出さないだけかもしれない。
結局のところ、猫の不妊手術が広まったのは、野良猫の糞害・夜鳴きに遭った人が多数決で多かったから。とか、そういう単純なことかもしれません。ペットビジネスは、その波に乗っただけかもしれません。
私が小学4年生の頃、親友とノラ猫に餌をあげていたら、6年生の生徒会長に見つかって、冷淡な顔で怒られた。「迷惑だからやめてください」と。私は30年経った今も、その頃と変わっていないようです。
でも、郷に入れば郷に従え。猫の避妊を当然とする社会で暮らしているですから、ねこママ一人のワガママは通りません。
もしも本当に猫の避妊をしたくなければ、うるさく言う人がいない田舎へ引っ越して、のびのびと暮らせばいいだけです。
それができないのであれば、社会のルールに従ったほうが、ねこだって幸せかもしれないよ☆と、いま自分に呪文をかけています。
おわりに
いまの気持ちを吐き出さないと、どうにもならない状態でした。こんなにもグダグダ書いてしまって、ここまで読んでくれた人がいるとしたら、ありがとうございます。憤慨するような内容でしたら、申し訳ございません。
このブログは発信でも提案でもなく、ただ個人の日記ブログです。
いろいろ考えても、結局ねこママは、ねこに避妊手術を受けさせると思います。それ以外に、ねこと共に生きていく手段がいまのところないからです。
家の中に閉じ込めてドライフードを与えてシステムトイレ使ってる時点で、猫にとっては不自然だってこともわかっています。
10年後の自分が後悔しない決断。
未来の自分が笑顔でねこちゃんと過ごし見送る姿を思い描いて、良いふうに心を動かしていきたいと思います。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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ねこの健康